御社では、社員の皆さんの教育をするのに、

 DVD教材を購入して見せる
 本を買い与えて読ませる
 セミナーに行かせる

こういう方法を実施することはありますか?

そして、私が時々伺うご意見なのですが、

「いくら会社でお金をかけても、一向に伸びない社員もいる。
 結局、成長する人間は成長するし、しない人間はしない。
 だから、もう私は手を出さないよ」

とお思いになることはありますか?

社員教育会社に勤めている私が、こんなことを言ったら、
怒られるかもしれませんが、こういうご意見、
すごくよくわかりますし、一部賛成です。

個人的には、成長することは自分の責任だと考えています。
そして、成長への努力をしないなら、給料を減らされても、
クビを切られても、文句が言えないとも思います。

社内に優秀な人材がたくさんいたり、
どうしても入社したいという優秀な人たちが並んで待っているなら、
成長する努力をしない能力が低い人たちを、バンバン解雇して、
優秀な人だけで仕事をができます。

社員数が何万人もいる大企業なら、そんなことも可能かもしれません。
普通の会社では、現実的ではないでしょう。

そういう中で、どうにか会社全体のレベルを上げたいなら、
やる気が低い人にもやる気を出してもらったり、
決めたことを『やらざるを得ない仕組み』を作ったりして、
少しずつでも成長するように、会社が手を差し伸べる必要がある、
と思うのです。

そのための方法はいろいろありますが、
今日は2つの方法をご紹介します。

実際に教育をする時間の“前”と“後”のお話です。

1)教育前

意識の高い優秀な人を除いて、普通の会社員は、
研修や勉強があまり好きではありません。
自分の行動を変えることも、あまり好きではありません。

極端な言い方かもしれませんが、行動を変えようと変えまいと、
毎月決まった金額の給料が振り込まれるからです。
そして、多くの場合、行動を変えたからと言って、
給料が大きく増えたりも、評価が上がったりもしないからです。

ですから、教育する前に、

 学んで成長しよう!

と、思ってもらえるように、働きかける必要があります。

その手段は、

 直接話をする
 メールする
 紙に書いて渡す

どの方法でも結構です。

会社からやるように言われていることをキチンとやったら、

 どんな良いことがあるのか?
 どういった成長につながるのか?
 何が変わるのか?

それをやることによる、『本人のメリット』を伝えると良いです。

(“営業と一緒”と考えていただけると、わかりやすいかと思います。
 社員の皆さんがお客様で、お客様が学びたくなるような
 営業トークを考えると申し上げたら、伝わりやすいでしょうか?)

やる気がある状態で研修を受けるのと、
嫌々研修を受けるのでは、効果が雲泥の差になります。

『仕事で必要だから、つべこべ言わずやれよ!
 学んで成長して、成果につなげるのも給料の内なんだよ!』

と思うのは、共感できます。はっきり言って私もそう思います。

しかし、普通の人はそれでは動きません。
学びや成長を給料に反映させるのが難しいなら、
『心』に働きかけて、自分から『やりたい』と思わせてください。

2)教育後

何か教育をして、効果を出すためのキモは、

 教育をした後、いかに行動するか?

にあります。

本を読んでも、セミナーを受講しても、DVDを見ても、
職場に戻って行動しなければ、一切成果に繋がりません。

『教育の場』では、様々な気づきがあり、
明日からこれをやろう!と思えることもいくつも出ると思います。

しかし、通常業務に戻ると、やろうと思ったことをいつの間にか忘れ、
以前と同じことを繰り返すだけになりがちです。
そして、それだと、以前とやっていることは同じなので、
結果は以前と同じになります。

(恥ずかしながら、私もこの状態に陥って、
 自己嫌悪することがあります・・・。
 そうなるたびに、反省し、行動目標設定をしなおす日々です 笑) 

『なぜ、できないんだ!』イライラするよりは、

 気づきや決意を行動につなげる仕掛け

を会社が用意するほうが建設的かな、と思います。
簡単にできる仕掛けをご紹介します。

a)本を読んだり、DVDを見たりした後に、
  明日からやる『行動』を1つ設定し、書き出して提出させる。

b)提出されたものを、すぐ見える場所に置く。
  例:模造紙に書いて壁に貼る。ホワイトボードに書く。
    日報メールの冒頭部分に入れる。

c)上司や経営陣の皆さんが、定期的に声をかける。
  貼り出した目標の横に、やったかどうか○×をつけるのも良し。

このように、

 『目に見える場所に目標を置く⇒チェックする』

という仕掛けを行うことで、自分で思いついた目標を、
実際の行動につなげることができます。

教育の前後の2つの方法を、よかったらお試しください。